本の表紙

新しい環境科学

―環境問題の基礎知識をマスターする―

東洋大学経済学部教授/工学博士 鈴木 孝弘

2006年03月30日 発刊

A5・並製・160頁

定価1,995円(本体価格1,900円+税)

ISBN 978-4-7856-9072-4

CO2と地球温暖化の因果関係に対する反論

CO2濃度の上昇と気温の上昇とは変化のパターンがよく一致している。しかし、それは単に2つの変数の相関をみたものにすぎず、その因果関係はまだ、現在の科学のレベルでは未解明の部分が多く、種々の学説がある。

1つは、CO2濃度の上昇が気温上昇をもたらすのではなく、逆に気温上昇によってCO2濃度が上昇したためであると考える説である。この考えでは、気温が上昇すると海水温も上昇し、溶解できるCO2が減少するので、大気中のCO2濃度が上昇すると考えられている。また、別の見方では気温が上がると蒸発する海水が多くなり、大気中の水蒸気の量が増し、この水蒸気による温室効果の寄与がCO2よりもずっと大きいとみている。

さらに、CO2の増加だけでは最近の気温上昇を説明するのは無理であり、太陽活動の変動が強くかかわっているのではないかという見方もある。すなわち、地球の気候の変動は、地球の軌道パラメータ(地軸の傾きや軌道離心率)や、太陽活動の変化といった天文学的要因に、大気と海洋のバランス、氷床の発達と融解、火山の噴火などが絡み合っているのである。

演習問題(例)

本文の内容の理解を深め、さらに発展学習が可能であり、レポート課題としても役立つ。

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株式会社昭晃堂(SHOKODO Co.,Ltd.) 作成:2006-03-17 更新:2007-03-12